日本生物学的精神医学会

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理事長のご挨拶

理事長就任にあたって

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2021年7月に開催された日本生物学的精神医学会理事会において、理事長に選出され、就任致しましたので、ご挨拶申し上げます。

精神神経疾患は、全ての疾患群の中で、最も社会負担の大きな疾患群となっています。しかしながら、精神疾患の原因は未だ解明されておらず、診断は面接に頼っており、用いられている薬剤も、多くは偶然に近い形で発見された薬やその改良版となっています。このような中で、精神疾患の診断・治療にイノベーションをもたらすには、その原因解明が急務となっています。

動物に精神があるかどうかが議論されているような状況の中、動物モデルだけで精神疾患を解明することは難しい一方、臨床研究のみでは因果関係の解明に至ることは難しいことから、精神疾患研究では、臨床から基礎へ、基礎から臨床へという、相互的な連携が重要となります。精神医学全般を扱い専門医研修を担う精神神経学会と、基礎神経科学を推進する日本神経科学学会との間にあって、日本生物学的精神医学会は、精神疾患の原因を解明し診断法・治療法開発につなげるという、共通の目的を持った研究者が結集する貴重な場となっています。

基礎と臨床をつなぐ研究において、MD研究者の果たす役割には大きなものがありますが、初期研修および専門医制度の導入以来、研究する精神科医が少ないことが課題となってきました。そんな中で、本学会は、若手研究者育成プログラムなどを通して、若手研究者の育成に努め、少しずつこれが実を結びつつあります。

今後、さらに研究を推進すると共に人材育成を進め、精神疾患研究に特化した本学会が、これまでの成果を元に社会貢献できるよう、精進して参りますので、引き続き、ご支援、ご協力のほど、心よりお願い申し上げます。

日本生物学的精神医学会理事長
加藤 忠史(順天堂大学大学院医学研究科精神・行動科学)

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